
最初に「牛角」でアルバイトを始めたのは3年前のこと。家から近い、ただそれだけの理由で面接を受けました。じつはこのときアルバイトの募集はしていなかったのですが、店長は突然の応募にも「働いてみますか」と快く採用してくださいました。それだけならまだしも、面接を受けるまで、ここが焼肉屋だということすら知らずにいたのです!今考えると、我ながら無謀だったなと思いますね(笑)当時、私は旅行関係の仕事につきたくて専門学校に通っていました。そして卒業後、念願の航空会社に就職。最初は期待に胸を膨らませながら仕事をしていたのですが、毎日覚えることの多さや仕事の責任感、社会の厳しさを味わい1年半で退社。また「牛角」に戻ってきたのです。
「牛角」では、またゼロからのスタート。一度働いていたからと高を括っていた自分を思い知らされたような気がしました。どこかに「なんとかなるだろう」という気持ちがあったのは事実です。でもその甘えが仕事を雑にし、お客様にもスタッフにも迷惑をかけてしまう。正社員だろうがアルバイトだろうが、「牛角」で働く一員に変わりはない。それを教えてくれたのは店長でした。一度就職をして責任の重圧に挫折した私ですが、「立場は違っても、仕事に対する責任は同じなんだ」このときから考え方が変わったように思います。現在、私は店舗責任者となりオープンからクローズまで店の運営をまかされるまでになりました。スタッフに声をかけ、みんなのモチベーションをあげることも大切な仕事のひとつです。あの頃の自分からは想像もつきませんが(笑)そして店長はエリアマネージャーとなり、一日に一回は必ず店に顔を出してくれています。今でもなにかあれば相談に乗ってもらい、アドバイスや心強いサポートをいただきながら安心して仕事に取り組んでいます。

最近、引越しをされたお客様がいらっしゃいました。いつも「牛角」を贔屓にしてくださって、私たちとも気軽に会話をしてくれるお客様だったのですが、引越し間近のある日、スタッフのひとりが誤ってお客様にお茶をこぼしてしまいました。私もすぐにお詫びをしたのですが、明らかに気分を害された様子。これまで築き上げてきたお客様との関係が壊れてしまったようで、とても申し訳ない気持ちになりました。このままではお客様の気持ちの中で「牛角」の印象は悪いまま終ってしまうと、お客様に改めてお詫びのハガキを送りました。すでに引越しをされた後だったらと心配していたのですが、数日後、お客様がハガキを持って来店してくれたのです。そのときは感極まって「ありがとうございます」を繰り返すばかりでしたが、お客様がお帰りになった後、嬉しくて涙が出ました。毎日、たくさんのお客様と接していますが、接客において、お一人お一人のお客様との関係を大切にしたいと考えています。
将来のビジョンは今、模索中です。ただ、抽象的にでも「なりたい自分」を描くことは大切なことだと思っています。「かっこいい自分」「軌道修正できる自分」昨日よりも今日、今日よりも明日、少しずつでも近づけるように前進すること。そうすれば去年の今日より、今年の今日、確実に成長しているはずです。「毎日がんばっていることに無駄な事なんてひとつもない」今は自信を持って言い切れます。「牛角」では、社員、アルバイトに関係なく、つねに向上心を持ってがんばり続ける人に、ちゃんと評価を与えてくれます。私がそうだったようにアルバイトでも責任のある仕事をまかされ、やりがいを見つけることができるはずです。